⾷べても痩せる

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食べても痩せる状態と糖尿病

体重減少

体重減少とは、医学的には1年以内に4.5㎏以上、あるいは5%以上の体重減少がある場合を指します。「しっかり食べているのに体重が減る」という状態は、ダイエットをしている方にとっては理想かもしれませんが、実は進行した糖尿病の危険なサインの1つです。意識してダイエットや減量をしていないのに急な体重減少がある場合は、何らかの異常を疑って良いでしょう。

糖尿病専門医のいる箕面市・箕面萱野駅のながい内科循環器内科クリニックでは、急な体重減少でお悩みの患者様に対して、適切な検査と診断を提供しています。早期発見・早期治療が合併症予防の鍵となりますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。

食べても痩せる原因

一般的に摂取カロリーよりも消費カロリーが上回ることで、自然と体重は落ちていきます。食事量を減らした、運動量が増えたなどの明確な理由があり、少しずつ減っているのであれば病気の心配はほぼありません。病的な痩せ方をする場合は、以下のような原因が考えられます。

インスリン不足、効果の低下

糖尿病ではインスリンの不足や効果の低下(インスリン抵抗性)により、細胞がブドウ糖を十分に取り込めなくなります。ブドウ糖は私たちの体の主要なエネルギー源ですが、これが利用できないと、体は別のエネルギー源を探さなければなりません。

エネルギー不足に陥った体は、次第に脂肪組織や筋肉組織を分解してエネルギーを得ようとします。このため通常通り食べていても体重が減るようになるのです。

多尿による脱水

高血糖状態が続くと、腎臓から過剰な糖分と一緒に大量の水分が排出されます(多尿)。この水分喪失も一時的な体重減少の要因となります。

その他の疾患

食べても痩せる状態は糖尿病だけでなく、以下のような疾患でも見られることがあります。いずれも健康への影響が大きいため、早期発見・早期治療が重要です。

  • 甲状腺機能亢進症…代謝が異常に活性化することによる体重減少
  • 消化器疾患…栄養が正常に吸収されなくなることによる体重減少
  • 悪性腫瘍(がん)…がん細胞によるエネルギー消費の増大で体重減少が起こる
  • うつ病などの精神疾患…食欲不振を自覚できないことで体重減少が起こる など

糖尿病に関連する体重減少の特徴

急激な体重減少

食欲があるにもかかわらず、比較的短期間(数週間から数か月)で急激に体重が減ります。急激な体重減少はがんでも起こりうるので、気づいた時には早めに受診してください。

随伴症状

体重減少と同時に以下の症状が見られる場合は、糖尿病の進行が疑われます。

  • 頻尿(特に夜間)
  • 強い口渇感と多飲
  • 全身のだるさ(倦怠感)
  • 視力低下
  • 傷の治りが遅い
  • 感染症にかかりやすい など

進行に伴うリスク

  • 免疫力低下
  • 栄養失調
  • 意識障害(糖尿病ケトアシドーシス)など

特にケトアシドーシスは糖尿病の急性合併症の一種で、体内で脂肪が急速に分解されることで起こります。血液の成分が急激に変化し、嘔吐、腹痛、呼吸困難、意識障害などの症状が現れる危険な状態です。

食べても痩せる時の検査

血液検査

血糖値を調べて、食べても痩せる症状が糖尿病によるものかを確認します。

尿検査

尿の成分(尿糖やケトン体)を調べて糖尿病の可能性を探るほか、尿量を測定して多尿の程度を評価します。

甲状腺機能の検査

血液検査で甲状腺ホルモンの分泌状態を調べて、甲状腺機能に異常がないか評価します。

消化器の検査

便検査や血液検査、内視鏡検査などで消化器の機能を評価します。消化器の異常による体重減少の例としては、消化管の炎症による栄養吸収障害や消化管がん(胃がん、大腸がんなど)などが挙げられます。

食べても痩せる場合の治療

糖尿病の治療

糖尿病が原因の場合、血糖コントロールが最優先となります。体重減少が見られる場合は糖尿病が進行している可能性が高いので、まずは経口血糖降下薬やインスリン療法などの薬物療法によって血糖値を正常化させます。あわせて食事療法や運動療法を行い、徐々に適正体重に戻していきます。

栄養状態の改善

体重減少が著しい場合は、適切なカロリーとバランスの取れた栄養摂取が重要です。食事の取り方や内容を見直すほか、必要に応じて高カロリーサプリメントの併用も行います。

脱水状態と電解質異常の解消

多尿による脱水や電解質異常がある場合は、適切な水分と電解質の補給を行います。重症例では入院による点滴治療が必要となることもあります。

その他の疾患の治療

体重減少の原因が糖尿病以外の疾患である場合は、その疾患に対する適切な治療を優先して行います。

受診のタイミング

早期受診を推奨

  • 理由のはっきりしない体重減少が3か月以上続いている
  • 頻尿や強い口渇感を伴う体重減少がある
  • 糖尿病の家族歴がある
  • 過去の健康診断で「境界型糖尿病」や「血糖値が高め」と指摘されたことがある など

速やかな受診が必要

  • 急激な体重減少がある
  • 強い口渇感、頻尿、全身倦怠感がある
  • 吐き気、嘔吐、腹痛、呼吸が深くなるなどの症状がある(ケトアシドーシスの可能性)
  • 意識がもうろうとする、判断力が低下する など
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