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尿潜血検査について

尿潜血検査は、血液が尿中に含まれているかを調べる検査です。肉眼では分からない少量の血液でも検出できるため、腎臓、尿管、膀胱、尿道などの尿路系の異常を早期に発見する重要な手がかりとなります。

血尿には「肉眼的血尿(目で見て赤い尿)」と「顕微鏡的血尿(顕微鏡でしか確認できない血尿)」があり、尿潜血検査では主として後者の検出を目的とします。血尿は重大な病気の初期症状として現れることがあるため、陽性を指摘された場合は精密検査が推奨されます。

尿潜血を指摘された方はそのままにせず、早めに箕面市・箕面萱野駅のながい内科循環器内科クリニックへご相談ください。

検査の意義と検査方法

尿潜血陽性の原因は多岐にわたります。無症状でも悪性腫瘍(がん)が隠れていることもあるため、決して放置できない所見です。

検査方法と基準値

試験紙法(定性検査)

尿検査用の試験紙を尿に浸す方法です。試験紙に含まれる試薬が、尿中の赤血球に含まれるヘモグロビンに反応して試験紙の色が変わるため、その変化で判定します。

【一般的な基準値】

  • 陰性(-):正常
  • 境界域(±):微量の血液が検出された可能性あり
  • 陽性(+、2+、3+、4+):血液が検出された

※数字が大きいほど血液量が多いことを示す

顕微鏡検査(尿沈渣検査)

尿を遠心分離して沈殿物を顕微鏡で観察し、赤血球の数を直接数えます。試験紙法で陽性となった場合の精密検査として実施し、実際に赤血球が存在するかどうかを確認します。

【一般的な基準値】

  • 4個/HPF(高倍率視野)以下:正常
  • 5個/HPF以上:異常

尿潜血陽性の主な原因

腎臓の病気

IgA腎症、急性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎などの糸球体疾患では、尿潜血が陽性となることがあります。これらは尿蛋白を伴うことが多く、放置することで腎機能低下のリスクがあります。

尿路結石

腎結石や尿管結石では、結石が尿路粘膜を傷つけるため血尿が出現することがあります。激しい腰痛や側腹部痛を伴うことが多いです。

尿路感染症

膀胱炎、腎盂腎炎などの感染症では、尿路の炎症により尿潜血が陽性となることがあります。頻尿、排尿時痛、発熱などの症状を伴うことが多いです。

尿路の悪性腫瘍

膀胱がん、腎臓がん、尿管がんなどの悪性腫瘍では、無症候性の血尿として発見されることがあります。特に50歳以上で血尿が持続する場合は注意が必要です。

前立腺の病気

男性では、前立腺肥大症や前立腺炎(特に急性のもの)でも尿潜血が陽性となることがあります。排尿痛や排尿困難、頻尿などの症状を伴うことが多いです。

激しい運動

マラソンなど激しい運動後に一時的に尿潜血が陽性となることがあります。これは運動性血尿と呼ばれるもので、通常は数日で自然に改善します。貧血など他の異常がなければ、通常は治療の必要はありません。

月経の影響

女性の場合、生理中や生理前後に尿に血液が混入し、陽性(偽陽性)となることがよくあります。

薬剤の影響

血液をサラサラにする薬(抗凝固薬、抗血小板薬など)の服用により、尿潜血が陽性になることがあります。病的なものではありませんが、薬の継続について必ず医師に相談してください。

尿潜血陽性による症状

無症状のケース

顕微鏡的血尿は目に見えず、自覚症状がないことも多いため、健康診断で初めて指摘されることがほとんどです。治療の必要性を判断するためにも、早期に原因を特定する必要があります。

症状を伴うケース

尿路結石では激しい腰痛や側腹部痛、膀胱炎では頻尿や排尿時痛、腎盂腎炎では発熱などの症状が現れます。これらの症状がある場合や肉眼的血尿が確認される場合には、早めに受診してください。

検査を受ける際の注意点

女性の注意点

生理中や生理前後は尿に血液が混入しやすいため、検査は避けた方が良いでしょう。検査日と重なる可能性がある場合は、事前にご相談ください。

運動の影響

検査前日の激しい運動は尿潜血を陽性にすることがあります。検査前日及び当日は、過度な運動を控えましょう。

薬剤の影響

服用中の薬(抗凝固薬や抗血小板薬など)がある場合は、必ず医師に伝えてください。

尿潜血陽性への対応

再検査・精密検査

健康診断で尿潜血が陽性となっても、運動や月経などによる一時的な陽性であれば、経過観察で問題ないこともあります。持続的に陽性の場合や高度の血尿の場合は、以下の精密検査を行います。

  • 尿沈渣検査:顕微鏡で尿中の細胞を詳しく観察
  • 尿細胞診:悪性細胞の有無を確認)
  • 超音波検査:腎臓、膀胱の形態を評価
  • CT検査や膀胱鏡検査:必要に応じて他院をご紹介して実施     など

原因疾患の治療

血尿の原因が明らかな場合は、それぞれに応じた治療を行います。尿路感染症には抗菌薬を、尿路結石には鎮痛薬や破砕治療などが選択肢となります。また、悪性腫瘍が見つかった場合は、専門機関をご紹介して手術や化学療法など治療を行います。

日常生活での注意点

十分な水分摂取

こまめな水分摂取(1日1.5~2ℓ程度を目安)を心がけましょう。尿路結石の予防や尿路感染症のリスク軽減につながります。

我慢を避ける

膀胱炎の予防のため、尿意を我慢せず、こまめにトイレに行く習慣をつけましょう。特に女性は膀胱炎になりやすいため、注意が必要です。

陰部を清潔に保つ

雑菌の繁殖による尿路感染症を防ぐため、陰部は清潔に保ちましょう。特に女性は、排尿後は前から後ろへ拭く習慣をつけると良いでしょう(大腸菌の感染を防ぐため)。

よくあるご質問

尿潜血が陽性でも痛みがありません

はい、無症状の血尿こそ注意が必要です。例えば悪性腫瘍の初期症状としても血尿が現れることがあります。尿潜血陽性となった際は、症状がなくても必ず精密検査を受けてください。

運動後に尿潜血が陽性になりました。病気ですか?

激しい運動後の一時的な血尿は、運動性血尿と呼ばれる良性の状態です。数日安静にして再検査し、陰性に戻れば問題ありません。持続する場合は精密検査が必要です。

尿潜血が何年も陽性のままです。がんの可能性はありますか?

腎臓の病気(糸球体疾患など)が原因であることも多いです。がんではなくても、これらを放置すると腎臓の機能が低下して元に戻らなくなる可能性もあるので、早めに受診して原因を特定してください。

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