血圧が高い
高血圧とは?

胸血圧の高い状態は血管の負担となり、動脈硬化を促進して全身に様々な影響を与えます。一般的に、収縮期血圧(最高血圧、上の血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最低血圧、下の血圧)が90mmHg以上を高血圧と診断します。
しかしながら、高血圧状態および動脈硬化に伴う自覚症状はほとんどありません。ある日突然、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な合併症を起こして命を落とす可能性もあるので、血圧が高めの方は、こうしたリスクがあることにくれぐれもご注意ください。
箕面市・箕面萱野駅のながい内科循環器内科クリニックでは、循環器専門医が高血圧の診断と治療を専門的に行っています。血圧が心配な方は、お気軽に当院へご相談ください。
高血圧の種類と原因
本態性高血圧
原因となる疾患のない高血圧で、日本人の高血圧の大多数を占めます。遺伝的要因のほか、生活習慣、加齢などが複合的に関与していると考えられています。いわゆる生活習慣病としての高血圧症は、この本態性高血圧です。
ストレス・生活習慣
慢性的なストレス、運動不足、過労、不規則な生活リズムなども血圧上昇の要因となります。現代社会のストレス社会において、これらの要因解消の重要性が増しています。
遺伝的要因
家族に高血圧の方がいる場合、高血圧になるリスクが高くなります。遺伝要素だけでなく、家族で似た生活習慣(食事内容、過食・偏食、運動不足など)になることも大きく関係します。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中の呼吸停止により交感神経が活性化され、睡眠の質が低下する病気です。大きないびきや日中の眠気などが生じ、夜間・早朝の血圧上昇を来します。肥満の方や慢性的な鼻詰まりのある方に多く見られ、高血圧の原因として注目されています。
二次性高血圧
他の疾患が原因となって起こる高血圧です。生活習慣とは無関係に起こるため、若年者の高血圧や急激な血圧上昇、通常の治療では効果が見られない高血圧(治療抵抗性高血圧)では、この二次性高血圧を疑います。
腎疾患
腎不全などで腎機能が低下すると、水分・塩分の正常な排泄が困難になります。この結果、体内の血液量が増加することで血圧が上昇します。
内分泌疾患
ホルモンを分泌する内分泌腺の異常によって血圧の上昇が起こることもあります。原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症などが考えられます。
薬剤性高血圧
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、経口避妊薬(ピル)、漢方薬(甘草含有)などの副作用として血圧が上昇することがあります。
高血圧の症状
無症状期
高血圧の初期から中期にかけては、ほとんど自覚症状がありません。症状がなくても高血圧による動脈硬化は着実に進むため、定期的な血圧測定による合併症の早期発見が重要です。
進行期の症状
血圧が高くなると頭痛、めまい、肩こり、動悸、息切れ、疲労感などの症状が現れることがあります。特に頭痛は特に早朝でも起こりやすく、後頭部の重い感じとして現れることが多いです。
しかし、これらの症状は高血圧以外の原因でも起こるため、専門医による鑑別が重要です。
高血圧クリーゼの症状
血圧が急激に上昇した状態(収縮期血圧180 mmHg以上/拡張期血圧120mmHg以上)を、医学的には「高血圧クリーゼ」、あるいは「高血圧緊急症・切迫症」と言います。血管への強い圧力によって全身の臓器にダメージが及び、激しい頭痛、意識障害、けいれん、胸痛、呼吸困難などの症状を引き起こします。
高血圧クリーゼは緊急性の高い状態で、速やかに血圧を下げる必要があります。高血圧を指摘されている方が上記の症状に見舞われた場合は、直ちに救急車を呼んでください。
高血圧の検査
血圧測定
高血圧の診断と治療効果の確認の両方で基本となります。診察室での測定では収縮期血圧140 mmHg/拡張期血圧90mmHg以上が続く場合に高血圧となりますが、家庭での測定の場合は135mmHg/85mmHg以上で高血圧となります(※)。
(※)家庭での測定値は病院よりも低くなることが多いため
心電図検査
心臓の電気信号を調べる基本的な検査です。高血圧による心臓への影響を評価するために行います。
超音波検査(心エコー)
心臓の大きさや壁の厚さ、機能を詳しく調べ、高血圧による心臓への影響を評価します。
血液・尿検査
血液や尿の成分から腎機能、電解質、血糖値、コレステロール値などを調べ、合併症や二次性高血圧の原因を評価します。
CAVI/ABI(動脈硬化検査)
動脈硬化の程度や進行度を調べる検査で、いわゆる血管年齢を算出できます。高血圧による血管への影響と合併症のリスクを評価し、適切な予防へとつなげます。
高血圧の治療
生活習慣の改善
血圧に直接関与する生活習慣を見直します。減塩、適正体重の維持、定期的な運動、禁煙、節酒、ストレス管理などが基本で、患者様の状態に合わせて細かく調整します。
薬物療法
生活習慣の改善だけでは血圧のコントロールが困難な場合、ACE阻害薬、ARB、カルシウム拮抗薬などの降圧薬を使用して血圧を下げます。
定期的な血圧管理
血圧値の推移、薬剤の効果と副作用、合併症の有無を定期的に評価し、治療内容を調整します。130/80mmHg未満(高齢者では140/90mmHg未満)を目標血圧とし、患者様の状態に応じて段階的に設定します。
原因疾患の治療
二次性高血圧の原因となっている疾患に応じた治療を行います。原因疾患が改善すれば、高血圧も次第に改善されることが多いです。
受診のタイミング
早期受診を推奨
- 家庭血圧測定で135mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上が続く
- 健康診断や人間ドックで血圧異常を指摘された
- 家族に高血圧、心疾患、脳卒中の既往がある
- 肥満、糖尿病、脂質異常症、慢性腎疾患などの合併症がある
- 頭痛、肩こり、めまい、動悸などの症状が頻繁に現れる
など
速やかな受診が必要
- 血圧が180/110mmHg以上の高値
- 胸痛、動悸、呼吸困難を伴う
- 激しい頭痛、めまい、意識障害がある
- 視力障害、物が二重に見える、視野欠損を伴う
- 手足の麻痺、しびれ、ろれつが回らないなどの神経症状を伴う
- 吐き気、嘔吐、けいれんを伴う
など